【コロナウイルス】21卒就活に起こっていること・現状
ざらしです。
経済に大きな打撃を与えているコロナウイルス。学級閉鎖や,音楽ライブの中止,突然のテレワーク意識の高まりなど,社会に変化が起きる中,就職活動にも大きな変化が起きています。その現状を最前線の就活生がお届けします。
(今回4項のまとめ部分で少し就活の綺麗な話を書いています。そちらだけでもご査収ください。)
1,就職活動がやばい
コロナウイルスは就職活動に大きな打撃を与えています。就活市場の象徴,マイナビリクナビの合説は中止に追い込まれ,その他多くの企業説明会はwebに切り替わってしまいました。
面接なども随時webに切り替わったり,3月の選考はすべて中止するなんて事態にも。就活生はてんてこまいです。
ただ,影響は就職活動だけではなく世界経済全体にも。日経平均株価は低迷。経済は冷え込んでいます。
私自身投資で資産運用をしておりますが,少額ながら見たこともないマイナスの下げ率に。おびえています。
そんなわけで,企業も次のようなスパイラルに陥るわけですね。
- 経済が冷え込む
- 売り上げがたたない
- 固定費を削減しなければならない
- 取り掛かりやすいのは人件費
- 希望退職や早期退職減給を募る
- その人たちは経済活動に駆らみにくくなる
こういったことです。そして固定費は我々新卒採用組にも関係してきます。つまり,そこまで無理して取る必要性がない,むしろ採れないということです。
辛い時期にリスクを取って採る企業は少ないでしょう。そうなると21卒はとんでもない倍率になってしまう可能性すらあるわけです。
2,就職活動の状況・現状
1項で述べたことに加えて,それでも採用活動は続けるという企業は数多くあります。長期的な視野で見ると,新卒学生を採っておきたいという思いはあるでしょうからね。
ただ私たち21卒就職活動は激動を呈しています。
- 面接は全てオンライン
- 選考が延期
- 説明会はweb上
- 対面でのイベント禁止・OBOG訪問の禁止
- インターンからの採用の増加
- 書類・テストでの基準高騰
上記の通りです。詳しく書いていきます。
2-1,面接は全てオンライン
コロナウイルス騒動で21卒に起こっていることの1つ目は,面接体系の変化です。基本的にwebで出来ないかをまず検討されるようになりました。
これには賛否両論あります。地方学生や交通費のことを考えると奨励されるべきです。ただやはり実際に対面でないと伝わらない魅力や,webであるが故の認識のズレ,会話のテンポ感など余計なことに気を使う必要が出てきてしまったのも事実です。
私個人的には,テレワークなど働き方改革が急速に進むなど日本人の危機意識に驚くと同時に,いい機会だと感じています。いずれオンラインになるのならこの障害も糧にしていって欲しいです。
2-2,選考が延期
コロナウイルス騒動で21卒の就活市場に起こっていること2つ目は,選考の延期,中止です。予定されていたスケジュールがばっさりなくなってしまいました。
私自身,最終面接を3月に2つ控えていたのですが,いずれも4月以降に延期でその日程も未だ未定です。その他の面接や選考も,3月は全て中止の形を取られたり,次2次選考の人はwebだけど1次まだの人は3月は延期で,のように選考状況によって大きく時期に差がつけられる事態も起こっています。
早く内定が欲しいと不安になる就活生が続出することになる可能性が高くなります。
2-3,説明会はweb上
コロナウイルス騒動で21卒就活に起こっていることの3つ目は,説明会がweb,オンラインでの開催になっています。
マイナビやリクナビの主催する合説が中止になったことは大きなニュースになりました。その影響で合説もwebで実施されることになったのですが,これがなかなかひどい。
視聴には予約が必要になります。また出席表の提出があったりするせいで,アピールの場と勘違いした視聴者の方が多くわいてしまいました。質問に使うべきチャットは「○○の商品大好きです。」「○○会社はだからいいんですね!」などわけのわからないコメントで埋まってしまいました。(すべてがそうとは言いません。あくまで私が視聴していたweb説明会はこの状態です。)
名前が企業名が分からないようにしていますが,チャットはこんな感じで自由です。
また質問も無限に投稿することができるわけなので,「残業はありますか」「事業内容を教えてください」など聞いてどうするんだといった質問や正直レベルの低い質問も数多く見受けられました。
ただクローズドなweb説明会は非常に質が高く,やはりオンラインであってもオフラインであっても最終的には利用する人間次第なのだろうなということを強く実感しました。
2-4,対面でのイベント禁止・OBOG訪問禁止
コロナウイルス騒動で21卒に起こっている就活状況4つ目は,対面でのイベント禁止やOB・OG訪問が中止になるケースです。
部活や研究などの影響で,3月を就活のスタートに置いていた方も多い中,多くのイベント,中でもOB・OG訪問が中止ではなく禁止になるケースも出てきています。多くの対面での説明会は中止,もし実施されるとしてもマスクの着用が許可され,私もアルコール消毒を持ったお兄さんが入り口で出迎える光景が見慣れてきました。
2-5,インターンからの採用の増加
コロナウイルス騒動で21卒に起こっている就活市場5つ目は,インターンシップ参加者からの内定出しです。
これ自体は最近の流れからなんとなく理解できていたのですが,やはり自分の時期に重なると悔しいものがあります。また囲い込みのような事態になってしまっている状況も耳にするようになりました。すなわち,オワハラですね。内定だすから絶対入社してねというやつです。
企業側も身を削って採用活動をしているという状況はわかりますが,一度冷静な対応をお願いしたいものです。
インターンからの採用に否定的なのではなく,むしろインターンをしている身なので賛成です。ただそれを囲い込んでしまおうという考えを持つ一部に疑問を持っています。
2-6,書類・テストでの選考基準の高騰
コロナウイルス騒動で21卒に起こっている就活の現状最後の6つ目は,書類・テストでの選考基準の高騰です。
基本的な能力を見たり,足切りに用いられるESやSPI。例年ならこのぐらい取れていれば大丈夫というボーダーや,この学生迷うけどとりあえず面接してみようという思いが変わっていくことが予想されます。
先述した5つは事実なのですが,ここだけ私の推測です。ただありえない話ではないかなと思っています。こうすることで採用数をふるいにかけることができますし,面接は本当にえりすぐりの中から一つまみといった状況になりそうです。
3,22卒以降の就活を見通す
ここまで21卒の就活に起こったことについてまとめてきました。私は様々な就活関連の情報やイベントレビューを主に発信してきました。
前々から言われている経団連のルール撤廃や今回を受けて,確実に言えることがあります。
それは就活は早期化するということです。正確には,明確な就活のスタートラインがなくなり,各々が自分のタイミングで始めることができるようになると考えています。
22卒に限って言うならば,東京オリンピックの兼ね合いで早いかかなり遅いかの二極化が進むのかなと。
いずれにしても,大学3回生から突然人生を決める大きな選択を迫られることになるわけですから,それよりも前から自分が将来どうしていたいのか,どんなことが好きでどんな経験や強みを発揮してきたのか。
4,まとめ;就活はパズルだ
現在の就活市場の最新をお伝えしました。
私は友人の就活相談に乗ったりしているのですが,よく就活をパズルで例えます。パズルってピースとピースをはめていくんですけど,自分のピースの形とはめ込む企業のピースの形がわからないといけないじゃないですか。
だから自己分析があるわけで企業研究があるわけです。ただ自分のピースが完全にわかるケースはまれです。ただ自己分析が不完全でも,パズルと一緒です。一辺の形がわからない,ピースの柄が分からないなどがあっても今わかっていることをヒントに,はまりそうなところをひたすら確かめていくわけです。その作業が就活イベントやOB訪問,面接になってくるわけです。
そしてそうやって色々な人が集まり,繋がり,パズルが完成したときに浮かんでくる全体の絵が将来の姿,未来の世界になるわけです。
だから自分のピースの形ぐらいはしっかり早いうちから知る努力をしておいた方がいいよっていうまとめで,まとめで私も就活に戻ります。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。